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プロフィール

えび象

Author:えび象
「車海老食べてますか?」
味の王様 車海老の普及活動がライフワーク。

鹿児島マリナーズ株式会社
http://www.k-mariners.com/

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2011/04/02(土) 11:12 | コメント:5 | トラックバック:0 |
四倉 扉

東北地方太平洋沖大地震

日本人がみな
「何かしたい」
「何もできない」
というジレンマを感じています。

我々、生産者にナニができるだろう?

冷凍エビなら在庫があるな。


思い立ったら、すぐ行動。

まずは東京オフィスに
鹿児島から、ありったけの冷凍エビを送りました。

四倉 ブロック

社名変更前のロゴが入ったブロック冷凍。

現在は、真空パック冷凍が主流なので、
製造していないし、販売もしていない。

四倉 ブロック開封

ブロック冷凍は、このように海水で氷漬けにした冷凍品。
品質には、まったく問題なし。
重量が嵩むので送料がかかるから商品からはずしているだけで
地元の方は、買いに来て下さります。


四倉 map

ガソリン給油ができない前提ですと、
タンク半分の量で行ける避難所でなくては
帰ってこれません。

webで調べた避難所収容人口。
いわき市で、ちょっと調べただけで
6千人ほどいらっしゃいます。


鹿児島から送ったエビは 150kg。
約12,000尾~約15,000尾。

ひとりあたり2尾から3尾は食べてもらえそうです。


さて、どうやって運ぼうか?

避難所では、調理ができないので、
食材の提供はNG。

こちらで調理器具をもっていき、調理するしかありません。


今回、ご協力いただいたのは、
新潟県の「当世館」
http://touseikan.shop-pro.jp/


保冷断熱シートを購入しました。

四倉 シート


本来、配送期間は3日。前入金の取引だそうですが、
事情を話したところ、着払いで翌日着の、特別な手配をしてくださりました。
この場で、心より御礼申し上げます。

そして、
東京オフィスから東北までの移動手段と、
エビの運搬手段、
さらに、現場での調理器具等ですが、

東京豊島区の「ファーストモニター」
http://1stmotor.dtiblog.com/blog-category-204.html


こちらからは
たくさん荷物が載せられる介護用自動車を貸して頂き、
さらに、厨房機器一式やプロパンガスなどもつけてくださいました。

四倉 車


お値段もかなりお安くして頂きました。
この場で、心より感謝申し上げます。


さて、どこの避難所に・・・?
食材の持込は、もしかしたら食品衛生の観点や
現場での調理などのハードルがあり、
事前にお役所に相談すると、お断りされる可能性もあります。

行くだけ行けば、お役人さんも断らないだろう。

ということで出発しました。

四倉 出発

3月30日、
業務終了後、荷造りを始め、
福島県いわき市に到着したのは、
3月31日の未明03時30分。

高速を降りて、まずは路上駐車して2時間仮眠をとりました。


四倉 GS待ち

この渋滞は、ガソリンスタンドに並ぶ人たち。
交差点4箇所にまたがって続いています。

夜中に到着したときから既に20台ほど並んでいて
徹夜で車内で仮眠をとっていました。
夜が明けたとたんに、こんなに並んでいます。



最初に訪れた草野小学校では、
2,700人いた収容人口が
現在45人にまで減っていました。

原発の影響を恐れて、他県へ避難されていったとのこと。

この辺で一番人数の多い避難所はどこですか?
とお尋ねすると
四倉高等学校とのお答えでした。

四倉 iPad

iPad で調べると原発30km圏ギリギリの
34km地点。

原発が近いため、支援物資も
なかなか持ってきてくれる人が居ないそうです。

そこに行かねば、なんのための支援か。

ということで四倉を目指します。

四倉 行き止まり

30km地点が近づいてくると、行き止まりになりました。

でも、四倉高校は、これを左折して直ぐなので
どうやら辿り着けそうです。

四倉 行き道

この辺は津波が及んだ地域で
道路は整備が進んだようですが、
ところどころ被害の様子が残っています。

四倉 昼休み

復旧作業をされている方や
地元の方に申し訳なく、
写真を撮るのも憚れます。

四倉高等学校に到着すると
事務長さんが迎えてくれました。

役所の指示を仰がねばならないとのことで
1時間近く車内で待ちましたが、
四倉高校避難所の皆さんは
朝ごはんを食べていない状態。

許可が下りる前に、始めさせて下さいました。

四倉 えび


午前中に唐揚げにしたのは
約1,500尾。
これが限界でした。

ボイルすればたくさん作れたのでしょうけど
殻を剥いて食べなくてはいけません。

栄養の面からも、食べやすさの面からも
手間がかかりますが、
あたまから食べられるよう、
片栗粉をまぶした唐揚げにしました。


避難所内では、一切写真を撮っていません。

写真を撮られてうれしい人など居る筈もないと思ったからです。


避難所では、見事に規律正しく
エビを振り分けたり、配膳したりと、
皆さんが協力をしてくれました。

おかげで、我々は1尾でも多く
唐揚げを作る作業だけに専念できました。

「美味しいねぇ」
「大きいねぇ。」

と、喜びの声を頂く度に、
もっと作らなきゃ。もっと作らなきゃ。
という気持ちになります。

皆さんのお昼ご飯が終了して
我々も、食事をすることにしました。

妻が作ってくれた弁当が
豪華だったので、皆様に申し訳なく、
車で海辺へ移動して車中で食べることにします。

この場を借りて、妻に感謝を伝えさせてもらいます。
心配しながらも応援してくれてありがとう。


四倉 行き止まり

先ほどの行き止まり地点から先が海です。


四倉 くるま

津波でやられた自動車が
整然と並べられていました。

四倉 タンカー

横転したタンカーを復旧しているように見えます。

四倉 電柱

津波で曲がったのでしょうか。
電柱が折れています。

四倉 道路

被害の大きさが窺えます。

津波被害の大きかった、宮城県、岩手県には
今回はガソリンの都合でいけませんが
もっと酷かったのでしょうか。

この風景を目の当たりに
昼食を食べながら、声がでませんでした。


四倉高等学校に戻り、
時間の許す限り、
プロパンガスが切れるか
揚げ油がなくなるまで
エビの殻揚げを作り続けることにしました。

一日中、
エビを解凍→片栗粉にまぶし→揚げる
と言う工程を繰り返しても
2人がかりで3,000尾が限界でした。

残りのエビ、
9,000尾から12,000尾は
四倉高等学校のPTA会長さまや、
避難所に出入りしている方々に
自宅居住で冷凍庫のある近隣の皆様へ
配っていただきました。


とにかく、エビを腐らせてはいけない。
生産者ですから。

ひとりでも多くの方の胃袋に入って欲しい。


NHKのTV中継が来ていましたが
映らずにすみました。

我々は宣伝に来ているわけではないし、
エビを売りに来たわけでもない。

鹿児島から来たとだけお伝えし、
社名は最後まで伏せておきました。

事務長さんから聞いた話では
34km地点が危険だと思われているらしく
テレビ局が来たのは初めてとのこと。


皆さんの晩御飯が終了したので
片付けに入りました。

四倉 水道

当たり前のことですが
お湯がでません。

「おや、お湯が出ない」
と、一瞬思ってしまう自分が平和ボケだと
改めて認識しました。

それでも、
昨日と今日は温かくて良かったね。とのことでした。


片付けをしていると
体育館で挨拶をするように勧められました。

ボランティアの我々が
マイクを握って挨拶をするのは
筋違いとお断りしましたが
「どうしても」と言われたのでご挨拶させて頂きました。

皆さん笑顔で「美味しかった」
「ありがとう」と
言って下さいました。




この2週間で
原発エリアから離れようと激減した収容人口。
まだ避難所にいらっしゃる方々は
やはりツライ目にあわれた筈ですが
明るく前向きに生活していらっしゃいます。
悲壮感を乗り越えて
未来志向に生活してらっしゃいます。

支援物資が届かないときは食事をされないそうです。

帰りに見送りしてくださった事務局の方々は
「明日は皆の食事は届くだろうか」
と気にかけていました。

四倉 お土産

車に荷物を載せていると
避難所の方々からの「御礼」がおいてありました。

とても貴重な、皆さんの食事です。
涙がでました。

「久しぶりの揚げ物だ」
と喜んでくださったのは、
パンばかりを食べ続けていたからでした。



帰りに、いわき中央から高速に乗ると
「避難ですか?」と聞かれます。
避難される方は、高速料金が優遇されるようです。
避難所からの更なる避難を、
国は推進しているみたいです。

3月31日の夜23時30分に東京へ戻りました。

4月1日、羽田から鹿児島へもどり、
鹿児島アクアファームの第41期キックオフの
恒例バーベキューが行われます。

アクアBBQ

うちのメンバー達は
「応援に行きたかった」
「力になりたかった」
と言ってくれましたが
日本の経済復興のために
鹿児島で一生懸命仕事をすることも大切。

全員が仕事を投げ出して支援に行けば
日本経済は本当にストップしてしまいます。

BBQに並ぶ食材の豊富さに
ついさっきまで居た避難所を思い起こしてしまいますが
ここで感じるべきは、申し訳なさ、ではなく
日々の生活への感謝、であるべき。

避難所の方々が
「美味しかったよ」
「美味しかったねぇ」
と口々に仰って下さったことを伝えると
皆、喜んでくれました。



日本中で、皆が何かをしたいと考えいて
でも、なかなか行けなくて、
そんな気持ちが、
我々の今回の短い活動を支えてくれました。

御礼の言葉を一身に受けて、申し訳ない気持ちです。

現場に行けたのは二人だけでしたが、
・前述の2社のご協力
・荷物を積み込んでくれたヤマト運輸さん
・仕事の途中の急な依頼にも関わらず150kgのエビを送ってくれた鹿児島アクアファームのみんな
そして
・一緒に福島まで行ってくれた同行者である富士八州株式会社の須藤社長

みなさんに御礼を伝える為に
ブログに掲載することにしました。


ブログの扉絵には
被災地の写真ではなく
御礼に頂戴したパンとお茶を使わせてもらいました。


  
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2011/04/02(土) 11:12 | コメント:5 | トラックバック:0
コメント

雅 : お疲れ様です

ブログ読んでて
涙がでました…

言葉にできない気持ちでいっぱいです。

えび象Re:お疲れ様です

震災からもうすぐ3ヶ月。
ゴールデンウィークなどはボランティアの方々も大勢行かれたようですね。
TVで見ていましたが
ツアーを組んで2日かけて
作業時間はたったの2時間。
説明会や、参加者の情報共有会などの方に、沢山の時間が割かれているように感じました。
たまたま拝見したツアーだけと信じたいですが物見遊山の雰囲気を感じて、少々嫌な思いをしました。

「人助け」の難しさについて考えさせられます。

たとえば新興宗教の勧誘活動など。
勧誘側は、心の底から相手の為を思って勧誘していても、相手が感謝してくれるかどうかは微妙です。

ボランティアは「される」より「する」方が気分の良いものです。

「よいことをした」と満足して日常生活に戻っても、被災地の方々の生活は続いていきます。

えび象自身、振り返ってみると、短い時間しか関わっていないのに、ブログを読んだ方から「よいことしたね」と褒めて頂くことを重荷に感じることがあります。

自分の為ではなく、相手の為に、
本当に役に立つ支援って何だろう。と考えさせられます。

被災地の方々はきっと
「かわいそう」と思われるのが辛いのだろうな・・・と思うようになりました。

えび象Re: タイトルなし


はじめまして。
コメントありがとうございます。

ブログ掲載については悩みましたが
このようなコメントを頂くと
載せてよかった、と思えます。

ありがとうございました。

> 遅れ馳せながら、今拝見しました。
> 涙がジワジワ溢れます。
> 被災しながらにして、思いやりの心を失わずにいる人々。胸を打たれます。
>
> お伝え頂いた数々が心に響きます。
> 日常は感謝すべき事で溢れているのだと改めて。
>
> ブログの掲載にも感謝です。
> ありがとうございました。

石川好見涙が出るほど感謝

遅れましたが、その節は美味しい海老の唐揚げありがとうございました。私、四倉高校避難所にいた者です。あの頃はほとんど食料もなく、毎日がパン・お茶でした、突然の海老の振る舞い驚きました。あの時の味は一生忘れることができないでしょう。心より感謝致しております。有難うございました。最後に皆々様のご健康と益々のご発展をお祈りいたしております。


四倉高校避難所
石川好見・礼子

えび象Re:涙が出るほど感謝

このブログを見つけてくださり、ありがとうございます。
また
当日は本当に温かく迎えて下さりありがとうございました。
帰り際、「明日はココに居ない」自分を思い、申し訳なく思いました。
結局は「気まぐれの善行」と変わらないのではないか。とも思いました。
このようにブログを見つけてくださり、コメントを下さったことで、私自身が救われた思いです。
本当にありがとうございます。
体育館で「元気づけるつもりでしたが逆に元気をもらいました」と述べさせて頂きましたが、
今も、同じ気持ちです。
感謝申し上げます。
四倉高校避難所の皆様も、ぐれぐれもご健康にご留意のうえ、
震災前以上に素晴らしい東北をおつくりください。
日本中の「微力ながら」が、バックアップいたします。
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